経理で最低限意識すべきこと

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もれなく、ダブりなく

経理は、資料・データを集めるところがスタートになります。

集める際に、漏れやダブりがないように集計することが最初の一歩として大切です。

売上の漏れ、経費のダブりがあると、計算上利益が少なくなり、税金が少なく計算され、税務署にも指摘されます。

売上のダブり、経費の漏れは、逆に利益が増えますので、税金が多く計算され損です。

どちらにしろ、漏れやダブりがあるということは、事業の数字が実態を反映できていない事になるので、経理のあるべき姿ではありません。

取引の集計が漏れていないか、ダブっていないかは最低限チェックしましょう。

ずれていないか

ずれていないかというのは、計上している時期が正しいかどうかという意味です。

例えば3月の売り上げにもかかわらず、4月に計上するという処理は正しくありません。

特に、決算(個人の場合は年)をまたぐような場合は、気を付けないと利益や税額が変わってしまいます。

この点は、税務調査でも必ず確認される点です。

原則として、いつ発生したかで計上する時点が決まります。

発生と入出金のタイミングが違う場合は処理に注意が必要です。

架空の経費

言うまでもありませんが、実際にないものを計上することはあってはいけません。

そしてたいてい見つかり重いペナルティーが課されます。

税金のためでなく、事業の数字を把握するための経理、という意識が大事です。

プライベートの支出と分ける

事業と関係のないプライベートの支払いは、明確に分けておきましょう。

特に、独立したばかりの時は事業の支出とプライベートの支払いが混同しやすいです。

銀行口座やクレジットカードも事業用に作った方がより管理しやすくなりますが、事業用の口座で払ったら全部経費になる、というわけではありません。

重要なのは、その内容です。

経費に入れるのであれば、自信をもって説明できるかどうか、それを証明できる証拠をそろえておきましょう。