経費になる・ならないの基準

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経費を増やせば節税になるが

節税したいときにまず頭に浮かぶのは、経費を増やせないかどうか。

税金は利益に対して計算されるので、利益を少なくする、つまり追加で入れられる経費があれば入れる。

それができれば節税になります。

プライベートですでに支払ったものの中に、経費に入れられるものがあれば、追加でお金を払うことなく利益を減らすことが出来ます。

ですが、何でもかんでも経費に入れていいわけではありません。

経費になる・ならないの基準をはっきりさせて、その都度判断する必要があります。

経費になる・ならないの基準

経費になるかどうかの基準は、法律で「この支払は経費になる」「ならない」と一つ一つ細かく決まっているわけではありません。

簡単に言うと、経費になるのは「売上をあげるために必要な支払い」と書かれているだけです。

ビジネスには様々な種類がありますから、その数だけ経費になる基準も違ってきます。

どういった支払いが売り上げに関係しているか、仕事のために必要な支払いなのか。

その基準を自分の中で決めておくことが大事です。

説明できるかどうか

では、どのように基準を決めていけばいいか。

ひとつ指針とするならば、「人にちゃんと説明できるかどうか」がポイントになります。

「この経費はなんですか?」

と聞かれたときに、自信をもって説明する事ができるならそれは経費といえる可能性が高いでしょう。

自信をもってというのは、客観的に証拠と共に相手を納得させることが出来るかどうか。

税理士や税務調査官も、レシートを見ただけでは、経費かどうかわからないものもあります。

聞かれたときにしっかり答えることが出来るものは、経費に入れましょう。

逆に、言葉に詰まる・説明できないようなものは、経費に入れない方がいいという事です。

経費の基準を自分の中ではっきりさせておくことは、案外難しいものです。

最初はなかなか基準がはっきりせず判断に時間がかかるかもしれません。

ですが日々の判断の積み重ねていくことで、自分の中に基準が出来上がっていきます。

経費の判断もトレーニングしていきましょう。