フリーランス・個人事業主の確定申告で年内に検討しておきたいこと

フリーランスや個人事業主にとっては、年末年始は事業年度が切り替わる区切りになります。

確定申告に向けて、年内に検討しておきたいことをまとめてみました。

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ふるさと納税

今ではだいぶ周知されるようになったふるさと納税。

今年の確定申告に反映させたい場合は、今年中に寄付をする必要があります。

この時期になれば、収入の目途もだいたいついているという方も多いと思うので、限度額を確認して、年内には申し込みましょう。

消耗品などの購入

事業で利益が出そうであれば、事業用の消耗品などの購入を検討してみましょう。

ただし、あくまでも必要なものがあればというスタンスで、無駄遣いはおすすめしません。

消費税の届出

消費税は、
・消費税を納める必要があるのかどうか
・納める必要がなくてもあえて納税義務者となった方がいいのか
・納める場合には計算方法をどうするか

など、判断を迫られる場面が多いです。

選択できるということは、自分にとって有利かどうかを判断する必要が出てくるということになります。

消費税は2年前の売上が1,000万円以上で納税義務が生じますが、1,000万円に届いてない場合でもあえて納税義務者を選択をした方が有利な場合もあります。

また、売上5,000万円以上の場合は、簡易的な計算方法を選択でき、原則的な方法で計算するより有利になる場合があります。

いずれの選択も、来年から実行する場合には、次の事業年度が始まる前、つまり個人の場合は年内に届出が必要です。

ただ、この有利かどうかの判断については様々な制限もあり難しいので、税理士に相談のうえ実行することをおすすめします。

株の売却

株の売却は、売却益と売却損を相殺することができます。

今年株を売却して売却益が出ている方は、含み損がある株がないか確認してみましょう。

含み損のある株を売却して売却損を出せば、売却益を圧縮できるので、税金を減らすことが出来ます。

損失が上回った場合でも、上回った分は来年以降3年間は繰り越すことができ、売却益との相殺に利用できます。

今年も残りあとわずかですが、まだ実行できることがないか今一度確認してみましょう。